伝統的工芸品指定塩沢紬
- 概要
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塩沢地方の織物の歴史は古く、1200年以前の奈良時代(天平年間)にこの地域で織られた麻布が正倉院に保存されています。この麻織物(越後上布)の技術を絹織物にとり入れたものが塩沢紬で、250年前の明和年間(1764~71)の頃に創られたと伝えられています。
特色
たて糸に生糸・玉糸を、よこ糸に真綿手紡糸を使用し、手括り・手摺り込みによる絣糸を1本1本合わせて織り上げた極細の十字絣・亀甲絣等の絣模様は独特の上品さと落ち着きを醸し出しています。
詳細
- 指定
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- 昭和50年2月 国の伝統的工芸品に指定
- 技術又は技法(伝統的工芸品産業振興法より)
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- 先染の平織
- たて糸に生糸・玉糸を使用し、よこ糸に真綿手紡糸を使用する事
- よこ糸の打込みには手投杼を使用する事
- 絣糸の染色法は「手括り」「手摺り込み」又は「板締め」による事
- 生産される地域
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新潟県南魚沼市
- 生産者
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塩沢織物工業協同組合会員
※指定品には「伝統証紙」(日の丸マーク)が貼られています。